第11話 「がんこ 高瀬川 二条苑」 出演:物袋(もって) 敏雄 (井之頭 五郎役)

人気の観光地・京都。せっかく京都を訪れたなら、風情あるお店で食事をしたいもの。今月は、UAゼンセン総合サービス部門・がんこグループ労組の仲間が自信を持っておすすめする「お屋敷がんこ」の店舗が舞台です。生粋の京都人ならぬ、こてこての大阪人が案内します。

物袋敏雄委員長
YKベーキングカンパニー労働組合委員長。おいしいパンが人気の「神戸屋」で長年労働組合の委員長を務める。今般の山崎製パンへの事業譲渡に伴い、組合員の雇用・労働条件を守るため、コーベヤ労組(正社員組合員283名、パートナー組合員166名)とYKベーキングカンパニー労組(正社員組合員560名、パートナー組合員285名)で活動を継承していくことを決定した。総合サービス部門副部門長。
「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり『自由』になる。だれにも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の『癒し』と言えるのである」
(テレビドラマシリーズ『孤独のグルメ』ナレーションより)

---テレビドラマシリーズ『孤独のグルメ』---
グルメ漫画『孤独のグルメ』(原作・久住昌之、作画・谷口ジロー)を松重豊主演で実写ドラマ化。2012年からテレビ東京系列で放送され、これまでにシーズン10を数える超人気番組。

かつての豪商の屋敷で 四季折々の日本料理を味わう

目の前には屋敷の初代当主・角倉了以(すみのくらりょうい)が物流のために開削した運河・高瀬川が流れ、往時をしのぶ高瀬舟が浮かぶ

京都の鴨川に架かる二条大橋にほど近い「がんこ 高瀬川 二条苑」。文化遺産の保護を目的に展開する「お屋敷がんこ」(関西と東京に全9件)のなかでも、ひときわ文化的価値が高いものだそうだ。でも、決して敷居は高くないので安心を。

京都の風情満点!イチオシの穴場

高瀬川源流庭苑
鴨川の水を取り込んだ美しい庭は明治期に小川治兵衛(じへえ)が作庭したもので、「高瀬川源流庭苑」と呼ばれる。苑内を散策しながら、大阪人のサービス精神を発揮する物袋委員長

初夏の昼下がり。高瀬川沿いの、情緒ある木屋町通を行くのは、今回の井之頭五郎役・物袋敏雄委員長だった。野球で鍛えた長身をダークスーツに包み、立派な門の中へと消えていった。ここが本日の舞台、「がんこ 高瀬川 二条苑」なのだった。
慶長16年、豪商・角倉了以の別邸としてつくられ、その後、明治の元勲、山縣有朋の別邸「第二無隣庵」となるなど、歴史的価値のある屋敷内では、個室12部屋をはじめ、総席数300席を誇り、庭苑を愛でながら懐石料理などをリーズナブルに楽しむことができる。
委員長と入れ替わりに、2人の若い女性が談笑しながら外に出てきた。そこへ、外国人観光客の夫婦がタクシーで到着、と大人気の様子。京都にこんな穴場があったとは!。

庭苑内には一枚岩の滝(上)や吾妻屋風灯篭などが点在

京の夏の風物詩 納涼川床(かわゆか)

東山の眺望と鴨川のせせらぎ「川床」
東山の眺望と鴨川のせせらぎ。非日常の空間で食事を楽しむことができる川床が人気。5月1日から9月30日まで
川床では「鱧(はも)しゃぶ」のコース(写真上)がおすすめ。夜はとくに風情がある
川床では「鱧(はも)しゃぶ」のコース(写真上)がおすすめ。夜はとくに風情がある

おいしい料理とおもてなしの心

めちゃええやん

物袋委員長を出迎えたのは、がんこグループ労組の田中克朋委員長と中島祐生書記長。ともに大阪に組合本部を構え、日ごろから親しくしているそうだ。
まずは自慢の高瀬川源流庭苑に案内。自然豊かな苑内では、まもなくホタルが見られるという。続いて、人気の川床へ。東山の緑と鴨川の絶景に感嘆しながら、「テーブル席は座りやすくてエエな」と、物袋委員長。急な雨の場合にお客さまを案内するという隣接の和室も見学し、万全のおもてなしに感心していた。 いよいよ食事へ。日本料理の真髄とも言える炊合せや吸物の味つけに思わずうなる。コース料理の価格が昼夜同じなのもうれしい。だれもが大満足間違いなし。

舞 -まい-(税込5,500円)
舞 まい (税込5,500円) 鮮彩箱(吹寄せ・炊合せ・酢物・焼物)、造り、吸物、天ぷらに、近江牛のしゃぶしゃぶ、さらにご飯、香物、留椀、デザートが付く
京都ならでは 舞妓プラン

京都ならでは 舞妓プラン

だれもが憧れる舞妓さん。「がんこ 高瀬川 二条苑」では、宴会の席に舞妓さんを呼ぶことができる。懐石料理とのセットプランは特別価格5万5000円とお得!(10名の宴会の場合、1人5500円)。

“旨くて・安くて・楽しい”をスローガンに創業60年【がんこフードサービス】

がんこフードサービス
写真右から、田中克朋がんこグループ労組委員長(非専従で和食・十三総本店に勤務)、「がんこ 高瀬川 二条苑」の藤野裕子女将と星川大五郎支配人、中島祐生がんこグループ労組書記長(専従)

ことし創業60周年を迎える「がんこ」の仲間達。1963(昭和38)年、大阪・十三(じゅうそう)で、四坪半の小さな寿司店からスタートした。以来、“旨くて・安くて・楽しい”をスローガンに、お客さまに満足していただける“がんこ”な商いに徹してきた。
ルーツである寿司や和食をはじめ、とんかつやハンバーグなど幅広い業態を展開し、海外も含めると72店舗を数える(2023年5月20日現在)。そのなかで「お屋敷がんこ」は、歴史ある建物や庭をていねいに維持・管理することで貴重な文化財を未来に継承する、社会貢献活動にもなっている。「ぜひ、文化遺産のお屋敷で、だれもが気軽に四季折々の自然や建築・庭園をゆっくり眺めながら、ちょっと良い料理を楽しんでください」と呼びかける。
がんこグループ労組の仲間達(組合員330名)は食をつうじて幸せを広め、豊かさを追求している。

がんこフードサービス

【トップ写真】文化財級のお屋敷でおいしい和食が味わえると評判の「がんこ 高瀬川 二条苑」で、風格ある門の前に立つ物袋敏雄委員長