“働き方に中立な税・社会保障制度へ”

3月5日、川合孝典組織内参議院議員は、予算委員会で質疑を行いました。
冒頭、川合議員は衆議院・政治倫理審査会で審議されている自由民主党の政治資金に関する問題に言及。「政治資金について説明責任を果たすことは当然。そのうえで、今回の不透明な政治資金の問題に関する原因を究明しなければ、再発防止策は絶対に講じられない」と強く指摘しました。
これに対し、岸田文雄総理大臣は「関係者にはしっかりと説明を求めていく」と回答しました。

その後、川合議員は「年収の壁」問題を取り上げました。具体的に、川合議員は「現行の支援強化パッケージの規模やスピード感で、どれほどの成果が出るのか疑問」と提起。そのうえで、「支援強化パッケージのうち、キャリアアップ助成金に対し、従業員からは『企業がやる気にならないと使えない』、企業からは『2年間の暫定措置なので活用できない』といった声が寄せられている。『年収の壁』解消へ向けては、中・長期的なビジョンを示す必要がある」と訴えました。

これに対し、武見敬三厚生労働大臣は「本年12月の年金部会までに、中・長期的なビジョンを取りまとめる」と回答しました。
さらに、川合議員は「『年収の壁』を超えて働くことのメリット・デメリットを中立的な立場からより強力に広報すべき」と求めました。

「年収の壁」問題を質す川合議員
「年収の壁」問題を質す川合議員

“介護・医薬・物流の課題解決を”

3月22日、田村まみ組織内参議院議員は、厚生労働委員会で質疑を行いました。
本委員会では、介護報酬改定において、訪問介護の基本報酬が引き下げられたことに言及。「今回の改定では『他の介護サービスより利益率が高い』と判断され、基本報酬が引き下げられた。介護の現場からは『利益を出して引き下げられるのならば、介護事業からの撤退も考えざるを得ない』という声が上がっている」と指摘し、「現場の実態把握を進め、賃金面を全産業平均に近づける対応をお願いしたい」と強調しました。
これに対し、武見敬三厚生労働大臣は「介護業種の賃金面の課題に関しては、同じ認識を持っている。ご指摘いただいた現場の声をしっかりと受け止めたい」と回答しました。

また、田村議員は3月26日の予算委員会において、医薬品の安定供給に関する質疑を行いました。とくに田村議員は「毎年の薬価改定は医薬品の供給不足を深刻化している」と強調。これをふまえ、「医薬品は公定価格に拘束され、コスト増などを適正に価格転嫁できない。これが製薬業種における人手不足にもつながっている。引き下げありきの薬価改定を見直すべき」と求めました。
加えて、田村議員は物流業種の課題に対し、「中小企業を含めたサプライチェーン全体に対して、より一層負担軽減などの支援が必要」と訴えました。

現場の声にもとづき質問する田村議員
現場の声にもとづき質問する田村議員

“中小企業の賃上げ実現へ後押しを”

堂込まきこ組織内参議院議員は、2月21日、3月12日、21日、22日、29日の5日間、財政金融委員会で質疑を行いました。
とくに、2月21日の委員会では、能登半島地震の被災者支援について、鈴木俊一財務大臣に対し「十分な予算規模を確保したうえで、迅速に対応してほしい」と訴えました。これに対し、鈴木大臣は「必要なニーズをていねいに把握しながら対応に当たる」と回答しました。

また、3月12日の委員会においては、「社会全体で持続的な賃上げを実現するためには、中小企業における賃上げの支援が重要」と提起。鈴木大臣から「賃上げ促進税制の活用をつうじ、中小企業の賃上げをしっかりと後押しする」旨、前向きな回答を引き出しました。

財務大臣に対し質問する堂込議員
財務大臣に対し質問する堂込議員