7月28日、UAゼンセンと日本介護クラフトユニオン(NCCU、介護業界で働く仲間が結集した労働組合、約8万7000名)は厚生労働省に対して要請を実施。本要請では、2024年に実施される介護報酬改定に当たり、介護人材の確保の観点から、介護従事者の処遇改善などを求めました。

冒頭、日本介護クラフトユニオンの染川朗会長が、本田顕子政務官に要請書を手交。その後、出席した川合孝典、田村まみ両組織内参議院議員が「本要請で共有する現場の声を考慮すれば、2024年度介護報酬改定において、介護従事者の処遇改善をはかる必要があることは明らか」と提起しました。

また、染川会長は「現在、介護業界の有効求人倍率は3・54倍にまでなっており、全産業平均の1・31倍と比較しても高止まりが続いている。また、直近2~3カ月では離職者の増加も見られている。介護人材の確保には、処遇改善が『最大の処方箋』となる。ぜひ、2024年度介護報酬改定に当たり、厚生労働省として取り組みを進めてほしい」と訴えました。

さらに、日本介護クラフトユニオンの村上久美子副会長は「介護業界の疲弊が継続すれば、介護サービスの提供自体が困難になる可能性がある」と危機感を示しました。
これに対し、本田政務官は「介護従事者の処遇改善へ向けて、いただいた現場の声を生かし、対応を進めたい」と回答しました。

【トップ写真】本田政務官に要請書を手渡す日本介護クラフトユニオンの染川会長(左から3人目)

2024年度 介護報酬改定へ向けた署名のお願い

日本介護クラフトユニオンでは、「2024年度介護報酬改定」において、(1)介護従事者が介護の仕事を安心・安定して末永く続けることができる介護報酬水準(2)利用者・家族、そして介護従事者が理解し納得できる簡素な仕組みの介護報酬の設定の実現を目ざし、署名活動を実施しています。ぜひご協力ください。

●署名対象者 加盟組合の組合員(家族、友人・知人等も可)
●実施期間 2023年10月10日必着
●署名提出 UAゼンセンメンバーズサイト掲載の「署名用紙」と「返信用添付用紙」を下記の送付先に送付してください。
●送付先 〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館13階 日本介護クラフトユニオン 署名係
     TEL03-5730-9381 FAX03-5730-9382