UAゼンセンでは、短時間組合員のUAゼンセン運動への参画促進を目的に、毎年、「ミニウェブ交流会」を開催しています。職場や生活における身近なテーマを取り上げながら、4カ月にわたって全8回(月2回)開催し、仲間がつながりや学びを深める場となっています。ことしの交流会の様子を紹介します。

「ミニウェブ交流会」は、部門や地域の枠を超え、“だれでも・どこからでも・気軽に”参加できる組合活動として実施しています。月ごとに異なるテーマを取り上げ、1回45分で、全8回(月2回)開催し、ことしは全国から延べ128名の仲間が参加しました。

今回の交流会は、短時間組合員の仲間にとって身近なテーマである「介護と仕事の両立」「働く女性の健康課題」「年収の壁と老後のお金」について実施。また、UAゼンセンには2万名を超える外国籍組合員の仲間がおり、外国籍労働者が身近な存在となっていることから、「外国籍労働者について学ぼう」のテーマを加え、4つのテーマで開催しました。

ことしは延べ128名の仲間が参加。「年収の壁と老後のお金」などについて学んだ

組合活動への参画の機会に

本年度は、加盟組合の仲間が初めて講師を務めたことが大きな特徴で、自身の持つ専門的な知識やこれまでの経験を生かした事例を紹介しながら、職場での課題などを共有しました。

【テーマ:介護と仕事の両立(5月15日、16日)】

イオングループ労連まいばすけっと労働組合の短時間組合員である須貝美和子さんが講師を務めました。

自身の介護の体験をもとに、介護保険サービスや、仕事との両立へ向けた準備について説明。須貝さんの話は、多くの参加者の共感を得て、「実は私も介護をしていて…」「もうすぐ介護が始まりそうで不安…」などの声が寄せられました。参加者の皆さんが悩みや不安を打ち明ける様子や、須貝さんの親身なアドバイスが印象的でした。

【テーマ:働く女性の健康課題(6月19日、20日)】

はじめに事務局が女性特有の健康課題である「生理と更年期」の仕組みについてふれ、症状によるパフォーマンス低下、欠勤、休職、離職などによる経済損失が年間約3・4兆円に及ぶ点など、職場に与える影響について説明しました。

続いて、スギ薬局ユニオンの木村美咲副書記長が講師を務め、管理栄養士の視点から症状と仕事を両立するためのセルフケアを紹介しました。

体を温めてホルモンバランスを整えるために取り入れるべき食材をはじめ、市販の「フェムケア」(女性特有の健康課題を解決するための製品やサービス)用品や鎮痛薬の活用法について解説し、参加者からは「健康であってこそ仕事ができる。守ってくれる法律や、予防やケアの方法を知ることができて勉強になった」という感想が寄せられました。

【テーマ:年収の壁と老後のお金(7月17日、18日)】

特定社会保険労務士の資格を持つフランソアグループ労働組合の後藤奈美書記長が、年収の壁や社会保険、老後の資金について、最新の制度改正を中心に解説しました。

税金や社会保険の負担が生じる収入ラインを示すとともに、社会保険加入のメリットや年金制度のポイントなどを紹介。今後の働き方や将来設計に役立つ情報を共有しました。

短時間で働く仲間はもちろん、組合員の問い合わせに対応する組合役員にとっても参考となる内容になりました。

【テーマ:外国籍労働者について学ぼう(8月21日、22日)】

多様性協働局のミャンマー出身のエスター スイバンモイ局員が、外国籍労働者が直面する「言葉、文化、価値観、常識、先入観」の5つの壁について説明しました。また、外国人により伝わりやすい「やさしい日本語」の活用や、異文化の相互理解を深めながら1人ひとりと対話することの大切さを語りました。

初めて講師を務めた3名の仲間からのメッセージ

イオングループ労連
まいばすけっと労働組合

短時間組合員 須貝 美和子 さん

昨年までは、私もこのウェブ交流会に参加者の1人として参加していました。

介護と仕事の両立についてお話しましたが、介護の苦労や不安は、1人で抱えるのではなく、だれかと共有して支え合うことがとても重要です。

このようなウェブ交流会で介護をテーマにすることは、非常に有益な機会だと感じ、今回の体験談の発表を引き受けました。

共通の課題で交流が生まれ、組合活動に興味を持って関わる人がもっと増えたら良いなと思います。

介護の始まりは18歳。祖母の自宅介護を10年間。当時は介護認定なし、そもそもサービスがなく、自宅で家族がかかりきりの介護が当たり前の時代。主に母に介護の負担がかかり、それを手伝っていた。その後、まいばすけっとの店舗に勤務しながら、父の介護を5年、母の介護を3年(継続中)経験。

スギ薬局ユニオン副書記長
UAゼンセン中央執行委員

木村 美咲 さん

更年期について興味のある方が多く、女性が多いUAゼンセンの特徴であると感じました。

今回は、管理栄養士の視点から女性特有の健康についてお話しましたが、UAゼンセンには看護師や薬剤師、保健師(病気の予防や健康増進を目的とした保健指導を行う専門職)など、ほかにも専門的知識を持つ組合員がたくさんいます。

UAゼンセンならではの多様なネットワークを生かすことで、より多くの組合員が抱える課題の解決につながると感じました。

フランソアグループ労働組合書記長
UAゼンセン中央執行委員

後藤 奈美 さん

今回、講師を務めるに当たり、法改正の内容や所得税・社会保険の話など、正確な情報をまとめて話すことの難しさを改めて感じました。実際に講演を行ってみて自分自身が勉強になり、さらに組合内での問い合わせに対しても説明しやすくなり、とても良い経験になりました。

また、別のテーマでは参加者として視聴していました。専門的な話や当事者のリアルな体験談はとても身近に感じられ、頭にすっと入ってきました。ぜひ1度参加してみられることをお勧めします。