『Yuai』購読拡大強化月間(3~5月)に、読者の皆さんが誌面に参加する企画を大募集しました。その一つが、「出雲ロイヤルホテル2組4名・1泊2日の旅」です。このほど、たくさんの応募のなかから選ばれた4名が、縁結びの聖地・出雲を訪ねました。

【トップ写真】4名のYuai読者を迎える、写真左から、出雲ロイヤルホテルの森脇美和さんと足立覚さん(出雲ロイヤルホテル労組委員長)、UAゼンセン島根県支部の島田一英支部長

今回の「Yuai読者 出雲の旅」では、地元UAゼンセン島根県支部の島田一英支部長がガイド役を務めてくれました。

出雲大社の正門にあたる勢溜(せいだまり)の大鳥居から参拝に向かう一行

まず向かったのは、出雲大社の西約1キロに位置する稲佐の浜。旧暦10月、全国の神々がこの浜に降り立ち、出雲大社に集まるという。そのため10月は一般的には「神無月(かんなづき)」だが、出雲では「神在月(かみありづき)」と呼ぶそうだ。

稲佐の浜に着くと、島田支部長は、用意してきたビニール袋を全員に配った。この浜の砂を拾って、出雲大社でお守りの砂と交換するのだそうだ。一同、ご利益にあずかろうと、甲子園球児のように砂を袋に詰めた。
いよいよ出雲大社へ。『古事記』に創建の由来が記されているほどの古社で、日本の国をつくったとされる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祀っている。正式には「いずもおおやしろ」と呼ぶそうだ。

出雲大社に参集した神々は大国主大神の元で縁結びや農業について会議「神議り(かむはかり)」を行うとされる。これが縁結びの聖地といわれる由縁で、男女の縁に限らず、さまざまな良いご縁をつないでくれると信じられている。
四の鳥居をくぐると総檜造りの拝殿の偉容を仰ぐことができる。八雲山を背にした境内には厳かな空気が漂っていた

正門にあたる勢溜(せいだまり)の大鳥居(二の鳥居)から参道を下っていく。下り参道は全国でもめずらしいそうだ。まず、右手の祓社(はらえのやしろ)で穢れを清めることを忘れずに。さらに神域である荒垣内に入る前に手水舎で手と口を清める。
拝殿のたたずまいを目にした仲間達は、口々に「さすが出雲大社」「風格が違う」と感嘆の声を上げた。「出雲大社では〝二礼四拍手一礼〟です」という島田支部長の案内に従って、「いろいろな良いご縁に恵まれますように」と願いながら参拝した。
ここで島田支部長は、拝殿の注連縄(しめなわ)を指して、「日本一の注連縄と勘違いする人が約二割います」と話す。神楽殿の注連縄こそが正真正銘の日本一(長さ13メートル、重さ5・2トン)なのだそうだ。

境内最北の素鵞社(そがのやしろ)は大国主大神の父神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る

出雲大社の本殿は国宝に指定されている。高さ24メートルの本殿は、大屋根の一部だけ見ても圧倒的な存在感を放っていたが、古代から中世までは、いまの何倍もの巨大神殿が建っていたというから驚く。
 続いて本殿の真後ろに建つ素鵞社(そがのやしろ)を参拝。こちらで神の砂をいただき稲佐の浜の砂と交換した。この神の砂を自宅の敷地にまいたりお守りとして持ち歩いたりするとご利益があるそうだ。全員しっかりバッグに入れた。

『Yuai』の縁で出会った4人はすっかり親しくなり、出雲大社の参拝を終えるころには島田支部長を「総長」と呼んでいた。この出会いに感謝!。