UAゼンセンは、ヤングリーブス(青年組織)を中心に北朝鮮による日本人拉致被害者家族支援に取り組んでいます。今年度も全国各地の職場内や街頭で署名活動を展開した結果、過去最多の94万8594筆を集約しました。1日夕刻、松浦昭彦会長ら18名が総理大臣官邸を訪問。林芳正拉致問題担当大臣(内閣官房長官)に署名簿を手渡すとともに、拉致問題の早期解決を強く訴えました。
私達の仲間にも 拉致の被害者が
現在、日本政府認定の拉致被害者は17名。このなかには、加盟組合の菅公学生服(旧尾崎商事)労働組合米子支部の組合員・松本京子さんがいます。また、特定失踪者問題調査会が拉致の疑いが高いとした「特定失踪者」約470名のなかには、東レ労働組合愛媛支部OBの故大政峰男さんの長女・由美さんが含まれています(別項参照)。
このような状況をふまえ、UAゼンセンは旧組織の2002年からすべての拉致被害者の救出を目ざし、全国の職場や街頭で署名活動やカンパ活動に取り組んでいます。
また、2011年からは毎年、拉致問題担当大臣に署名簿を提出し、拉致問題の早期解決を訴えています。
これまでUAゼンセンが提出した署名は、累計640万5539筆にのぼります。
世論を喚起して 一刻も早い解決へ
1日夕刻、総理大臣官邸において、松浦昭彦会長が林芳正拉致問題担当大臣に対して、94万8594筆の署名簿を手交。松浦会長は松本孟さん(松本京子さんの兄)、大政悦子さん(大政由美さんの母)らとともに、「拉致問題を決して風化させることなく、政府の『最優先課題』として、一日も早い解決へ行動を起こしてほしい」と求めました。これに対し、林担当大臣は「いただいた非常に多くの署名は、政府にとって大きな後押しとなる。一筆一筆の署名に込められた思いを受け止め、早期解決へ向けてしっかり取り組んでいく」と応じました。