【Vol.1岩手編】では、UAゼンセンが新たに取り組む東日本大震災からの復興・創生支援「桜ライン311桜の植樹プロジェクト」と「レッドカーペット・プロジェクト」を紹介。【Vol.2宮城編】では、継続して取り組む「オイスカ海岸林再生プロジェクト」と支援を完了した「貞山運河群復興『桜』植樹会」を紹介します。

桜ライン311桜の植樹プロジェクト

仲間達が心と力を合わせ植樹

UAゼンセンは桜ライン311「桜の植樹プロジェクト」に賛同し、2030年までの8年間、3月と11月に1回ずつボランティアを派遣し、桜の苗木の植樹活動を行うこととしました。
3月25日、全国から集まった加盟組合の仲間達とUAゼンセン職員3名の計24名が、岩手県陸前高田市で本プロジェクトの植樹ボランティアに参加しました。

今回参加した仲間達

参加者は朝7時50分に岩手県・JR北上駅前に集合し、バスで陸前高田市内の植樹地へ移動。震災犠牲者へ黙祷を捧げ、NPO法人「桜ライン311」の指導のもと3人1組となり、桜の苗木の植樹に取り組みました。
つるはしやスコップでの穴掘り、石の除去、鹿よけネットの装着、倒木防止のための支柱の設置など、作業工程は多岐にわたります。顔合わせをしたばかりの仲間達は心を通わせ、助け合いながら一つひとつの作業に取り組みました。桜ライン311作成のマニュアル動画で事前に作業のコツを学んできた参加者が多く、当日のスタッフの方々の説明も親切で分かりやすかったため、各工程ともスムーズに進行。予定どおり8本の苗木を植えることができました。

初対面の参加者同士が心を通わせて取り組んだ
桜ライン311 桜の植樹プロジェクト

NPO法人「桜ライン311」が、東日本大震災による陸前高田市の津波最大到達地点を結ぶ総延長170キロメートルに〝桜〞の植樹活動を行う事業。津波が発生したときに避難の目印とし、人命が失われる悲しみを繰り返さないことや震災の教訓を後世に伝えることなどを目的としている。

レッドカーペット・プロジェクト

椿を植樹し震災の風化防止を

4月15日、全国各地の加盟組合から「レッドカーペット・プロジェクト」に参加した約20名のボランティアがJR北上駅(岩手県北上市)に集合。その後、参加者は1時間半ほどをかけて、陸前高田市中心部にある植樹エリアへ貸切バスで移動しました。

赤い絨毯の完成を目ざし、1本1本ていねいに植樹を行った。上は植樹した椿を囲んだ集合写真

植樹エリアに到着すると、広大な被災土地を前に、一般社団法人「レッドカーペット・プロジェクト」のスタッフから、今回の椿の植樹に関する説明を受けました。
その後、ボランティアは2名1組となり、掘った土を盛り、そこに穿った穴に水を注ぎ、椿の苗木に水を吸収させた後、25本の椿の苗木をていねいに植え込みました。

UAゼンセンでは、東日本大震災発生から20年となる2030年までの8年間に、約600本の椿を植樹する予定です。

初対面の参加者同士が心を通わせて取り組んだ。
復興への思いを込めて、1本ずつていねいに植樹をする参加者
「レッドカーペット・プロジェクト」とは?

一般社団法人「レッドカーペット・プロジェクト」が推進しているプロジェクト。未利用の被災土地約1万坪を陸前高田市から借り受け、同市の市花である「やぶ椿」を植樹する。毎年3月に椿が赤い花を咲かせ、被災土地をレッドカーペットのように赤く染めることで、震災を忘れないとの願いが込められている。さらに、椿を利用した「椿茶」の製作など、新たな産業につながることにも期待が持たれている。