『おかしのまちおか』は1997(平成9)年、都内に1号店をオープンして以来、低価格と幅広い品揃えにこだわった店づくりで、お客さまから愛されてきました。人気店の一つ、『イトーヨーカドー浦和店』で、人気のお菓子を紹介してもらうとともに、神保守委員長から店舗の魅力や組合活動についてうかがいました。
【トップ写真】多くのお客さまが訪れる『おかしのまちおかイトーヨーカドー浦和店』。右は神保守委員長
つねにワクワクしてもらえる 楽しい店づくりに取り組む
リーズナブルな値段のお菓子がいっぱいの〝まちのお菓子屋さん〟
米菓やチョコレートが人気 愛される店づくりに一層励む
JR浦和駅からすぐのイトーヨーカドー浦和店(労働組合はUAゼンセンの仲間)。地下1階の一角を占める『おかしのまちおかイトーヨーカドー浦和店』に到着すると、開店間もない店内へお客さまが次々と訪れていた。
店舗では石上達士店長のほか、10名のスタッフが交代で勤務している。
浦和店では、米菓とチョコレート類がよく売れるそうで、「米菓部門では全店で売り上げトップになったこともあります」と石上店長。なかでも人気が高いお菓子やおすすめの商品を紹介してくれた。石上店長は、「これからもお客さまに愛される店づくりに励んでいきます」と、熱意を込めた。
300店舗へ向け続々出店中 仲間達が笑顔で迎える
「昨年、創業70周年を迎えました」と語る神保守委員長。『みのや商店』という菓子問屋からスタートし、その後、社名を『みのや』に変更。2008(平成20)年からは菓子小売業に特化して歩んできたそうだ。「屋号の『おかしのまちおか』は、〝まちのお菓子屋さん〟を縮めた形で誕生しました」と説明してくれた。現在、埼玉県さいたま市に本社を構え、関東・中京・関西エリアに203店舗を展開している。
約1000種類のお菓子をリーズナブルな値段でお店いっぱいに取り揃えている『おかしのまちおか』。「もとは問屋だったため、独自の仕入れルートから大量に商品を仕入れることで低価格での提供を実現しています」と語る。
店頭に目玉商品を配し、店内には特売品や季節限定のコーナーを設け、お客さまが楽しめるよう工夫している。さらに特売品は頻繁に入れ替えるなど、つねにワクワクしてもらえる店づくりを行っている。「お菓子をつうじて人々に幸せを届けていきたい」と目を輝かせる神保委員長。現在、300店舗を目ざし続々出店中だそうで、「仲間達が笑顔でお迎えします。お買い物を楽しんでください」と呼びかけた。
組合結成10年、活動を一層前進
情報発信や休日増加に力を注ぎ 働きやすい職場を目ざす
おかしのまちおか労働組合は、結成からことしで10年。
「現在、組合員全員へ贈呈する記念品を考案中です」と神保委員長は朗らかに語る。
組合員は約2200名でパートタイマーの仲間達が9割以上を占めている。唯一の専従役員である神保委員長はフェイスtoフェイスの活動に力を注いでいる。年1度は全店を回り、組合が支給するインフルエンザ予防接種の補助金や慶弔見舞金などを手渡しながら、仲間一人ひとりの声を吸い上げているという。
以前はバスケットボールやフットサルの大会を開催していたが、コロナ禍以降、集合型の行事開催が難しくなったため、ホームページの充実をはかり、福利厚生制度やプレゼント企画を発信し、全員が組合のメリットを享受できるよう取り組んでいる。また、最低でも月1回は組合ニュースを発行し、情報を発信するとともに仲間をつなぐ活動に努めている。
さらに年間休日の改善に継続的に取り組み、毎年、2日ずつ休日を増やし、現在104日を達成。今春の賃闘時にも休日増加を要求していくそうだ。「働きやすい職場を目ざして、前進していきます」と、神保委員長は力を込めた。