『Yuai』創刊75周年を記念して、愛読者の仲間を東京に招待する感謝企画を実施しました。公募文「私にとっての『Yuai』」の入選者3名が、それぞれの「東京で体験したいこと」を実現しました。【chapter.2】ではその模様をレポートします。

「田村まみ議員と話したい」― 国会議事堂訪問記 ―

シキボウ労働組合 池田 𠮷男 さん

参議院議員食堂で昼食を囲みながら懇談

田村議員と意見交換 参議院議員食堂で昼食を囲みながら懇談

パパのお小遣い2万円 可処分所得を増やすには

池田さんは、この日のために質問をまとめてきていた。まずは、「ことしの春は社会的に賃上げの機運が高まり、賃金が上がったところも多いと思いますが、お金を使って日本経済を上向かせるところまでは全くいっていないと思います」と、切り出した。
問題は、家計のなかに自由に使えるお金がないこと。私のお小遣いは、月2万円です(笑)」と訴えながら、どうしたら使えるお金を増やせるか考えたと話す。もちろんUAゼンセン共済で保障(保険料)の見直しなどを行ったうえで株式投資を始めたそうだ。しかし利益が出ても20%も税金で取られてしまう。「税率を下げられないか」と迫った。
田村議員は、「金融所得への課税については、一定の収入を超えると税率のカーブが下がる『1億円の壁』が問題になっていますが、低額のところの議論は行われていません。国として金融リテラシー(金融教育)を上げ、投資を促していこうとするなかで、議論していく意味はあると思います。財政金融委員会に所属している堂込まきこ議員とも共有したい」と答えた。
もう一つは、クルマにかかるお金。「クルマがないと生活できない地域もあるため、せめて軽自動車の税率を低くしてほしい」と訴えた。田村議員は、「インフラとして使う自動車には税制上の特例を設けるべきという考えは理解できます」と述べ、国民民主党内でも議論したいと語った。

田村議員と意見交換
国会で活躍する田村まみ組織内参議院議員に、感謝とエールを伝えた池田𠮷男さん

「着物で人力車に乗って下町散策」

東レ労働組合三島支部 渡邊 初美 さん

軽快な走りとガイドが魅力 大満足の人力車体験に

「晴れ女なんです」と微笑む渡邊初美さん。そのパワーで梅雨の最中、快晴に恵まれ散策日和に。まずは着物のレンタルショップで涼しげな浴衣姿に変身し、人力車体験へ。今回担当してくれる「えびす屋」浅草店の俥夫(しゃふ)の森田徳斗さんが笑顔で迎えてくれた。今回は浅草寺の東側の魅力を凝縮した特別コースを巡ることに。

浅草寺の東側の魅力を凝縮した特別コース

いよいよ出発。初めは人力車の高さに驚いていた渡邊さんも、明るくさわやかな森田さんのガイドと安定した走りに、“徳ちゃん”とニックネームで呼ぶ余裕を持てるように。江戸情緒あふれる伝法院通りや下町らしい路地を進み、観音裏と呼ばれる界隈で、花街の風情を味わう。江戸時代には歌舞伎の上演でにぎわったという旧猿若町を抜け、待乳山聖天(まつちやましょうでん)へ。「東京で最古の寺院で、供え物は大根なんですよ」と、寺院にまつわる説明を聞きながら拝観。

大満足の人力車体験に


徳ちゃんの力強く軽快な走りで、さわやかな風を感じながら町の景観を楽しんでいると、コース最大の絶景ポイントに到着。目の前に、隅田公園から望む東京スカイツリーの見事な景色が現れ、渡邊さんは歓声を上げた。訪れたときは紫陽花が満開で紫陽花越しのスカイツリーも堪能できた。続いて東参道を進み終点の二天門へ。あっという間の60分で渡邊さんは「大満足の体験で、最高の思い出になりました。人力車は着物での散策に最適ですね」と微笑んだ。

浅草寺
東京の人気観光スポット№1の浅草寺へ。渡邊さんは香炉の煙を浴びて本堂で参拝。充実した散策を楽しんだ

「シティホテルに滞在したい」

全アルビス労働組合 清水 ひとみ さん

東京都庁・第一本庁舎を望む部屋で、東京にステイしている醍醐味を味わう清水さん
東京都庁・第一本庁舎を望む部屋で、東京にステイしている醍醐味を味わう清水さん

新宿・京王プラザホテルで自分への“ごほうび時間”

仲間のおもてなしに感謝

東京に来るのは約20年ぶりという清水ひとみさん。「前回来たときは、子供と東京都庁の展望台に行きました」と話す。今回は、その都庁を目の前に望む「京王プラザホテル」に滞在することを楽しみに、福井県から上京した。
清水さんは関西や福井県内のホテルで働いた経験があり、東京のシティホテルはずっと憧れだったそうだ。その希望をかなえてくれたのが、UAゼンセンの加盟組合の仲間「京王プラザホテル」(京王プラザホテル労組・組合員615名・岡田展明委員長)。コロナの収束とともに予約が取りづらくなっているなか、素晴らしい客室を確保してくれたうえに、セールスマネジャーの雨宮潤さんが特別にホテル内を案内してくれた。

superbufe
宿泊客はもちろんビジターにも大人気の「スーパーブッフェ グラスコート」(本館2階)

上質な空間とおいしい食事

清水さんが最も感動したのが、26階の部屋からの眺め。「最高のロケーションでした!」。窓の外に広がる東京都庁の朝と夜の姿を飽きずに眺めていたそうだ。
客室は上質な素材と落ち着いたインテリアにリニューアルされ、寝心地の良いベッドや花の香りに包まれるバスタイムが、旅の疲れを癒してくれたと語る。
豪華なディナーブッフェや、緑を眺めながら味わった朝食も忘れられない思い出になった。調理師免許を持ち、ホテルの宴会場やレストランで働いた経験を持つ清水さんにとってはとくに印象深かったようだ。「お料理をつくる方やサービスをされる方の心遣いに感謝しながらいただきました」。「また明日から頑張って仕事に励みます」と、微笑んだ。

新宿・京王プラザホテル
1971年開業。新宿駅西口徒歩5分。大江戸線都庁前駅1分。本館と南館に客室1453室、大小38の宴会場、レストラン10、バー・ラウンジ5、チャペル、プール、フィットネスジムなどを備える