花王ビューティブランズカウンセリング労働組合

Kao Beauty Brandsは24の化粧品ブランドを展開している。その一つ、TWANY(トワニー)は、全国に約2000店舗を展開。写真は「イオンモール茨木」のトワニーカウンターで一人ひとりに寄り添ったカウンセリングを行う中野郁美さん、西田沙織さん、櫻井望さん(左から)

ご登場いただく美のプロフェッショナルは、花王ビューティブランズカウンセリングの西田沙織さん。TWANY(トワニー)のブランドが誕生した1996年から27年間、トワニーひと筋に、お客さま一人ひとりの美と個性に寄り添ってきた。トワニーのブランド名に込められた“永遠に美しく”を体現する“ビューティエバンジェリスト(美の伝道師)”からお話を伺った。

花王ビューティブランズカウンセリング
ストアマネジャー 

西田 沙織 さん

にしだ さおりさん。大阪府茨木市出身。1996(平成8)年、カネボウの化粧品部門に就職。以来27年間、トワニーひと筋に勤めてきた。カウンセリング、メイクアップ、フェイシャルの上級資格を修了し、日々研鑚を欠かさない。趣味はサッカー観戦で、ガンバ大阪の熱烈なサポーター。夫と二人暮らし。

 

マスクをはずしたときの肌の悩みや不安に寄り添う

西田沙織さんが勤務するイオンモール茨木のトワニーカウンターには、朝9時の開店とともに次々とお客さまが訪れる。最近は、「もうすぐマスクが取れるから、新しい色の口紅が欲しい」「旅行や結婚式など、出かける機会が増えたので、しっかりお化粧をしないと」といった声をよく聞くそうだ。
ようやく新型コロナ禍の収束が見えてきて、マスク生活が終わろうとするいま、多くの女性が美容やお化粧に関心を持っていることを日々感じているという。
そんななかで、「久しぶりに口紅を塗ったら、色が合わなくなっていた」「しばらく口紅を着けていなかったので、どんな色の口紅を選んだら良いか分からない」といった声も多い。西田さんは、「口紅を選ぶときは、実際に唇に着けて色味を試してください」とアドバイスする。同じ口紅でも、唇の色や明るさによって発色や質感が変わってくる。手の甲などで試しても、唇に塗ったときに同じ色になるとは限らないそうだ。「ぜひ、お気に入りの口紅が見つかるまで、いろいろ試してください」と微笑んだ。
「マスクをはずしたら、『ほうれい線』(頬と口元の間の溝)が気になる」という声も、とても多いそうだ。マスク生活で会話が減り、表情筋が衰えてしまったことによって頬が下がってしまうのが主な原因という。
そんな女性達の悩みに応えて、昨年の秋、トワニーからほうれい線を目立ちにくくする化粧下地「ドラマティックメモリー」が発売された。世界初の成分アプローチによる液が、ほうれい線外側の肌に密着。乾くと薄くしなやかな膜となって収縮し、肌を引っ張るというもの。「見た目年齢を上げてしまうほうれい線を改善し、若々しい印象でアフターコロナへ歩み出してください」。

トワニー ドラマティックメモリー

5.5mL 8,800円(税込)
塗膜が収縮することで肌を引っ張り、ほうれい線を目立ちにくくする化粧下地。ファンデーションを塗る前の新しいルーティンに加えたい。

マスクをはずしたときの肌の悩みや不安に寄り添う

年齢を感じさせない肌へ「美肌三品」でスキンケアを

ところで、西田さんはいくつに見えるだろうか。失礼を承知のうえで、あえて書かせてもらうと、ことし46歳だそうだ(!)。
「20代からトワニーの製品を使い続けてきたおかげです」と微笑む西田さん。長年、トワニーを愛用されているお客さまも、皆さん年齢を感じさせない美肌の持ち主ばかりだそうだ。
「使えば使うほど、“キレイの貯金”ができると実感します」。西田さんの言葉から、トワニー製品への並々ならぬ信頼と愛情、そして誇りが伝わってきた。
とくに西田さんがおすすめするのは、「美肌三品」と呼ばれる「タイムリフレッシャー」(誘導美容液)、ローション(薬用化粧水)、エマルジョン(乳液)によるスキンケア。
「タイムリフレッシャー」は、1998(平成10)年に日本で初めて“誘導美容液”として発売(商標登録)されたもので、洗顔後、化粧水をつける前に使用するのが画期的だった。高い人気を誇るロングセラー商品で、2020年には、さらに進化を遂げた5代目「タイムリフレッシャーⅤ」が発売された。
「水分をたっぷり貯えた美容液が肌の上でヴェールとなり、肌表面を覆うことで角層内のうるおいを保つとともに、水分を送り込むように角層深くまで浸透させます。これにより、あとから使う化粧水がなじみやすい、うるおいに満ちたやわらかな肌に整えます」。
マスク生活で乾燥やざらつきが気になる肌には救いの一品と言えそうだ。いますぐにでも使ってみたくなった。

一日、一月、一年、一生。生涯にわたって歓びと笑顔を提供

お客さま一人ひとりに寄り添うハーモナイズドカウンセリング

1996(平成8)年、西田さんは当時のカネボウに就職した。その年、カネボウはカウンセリングをより重視した化粧品ブランド「TWANY(トワニー)」を立ち上げ、西田さんは今日まで27年間、トワニーと共に歩んできた。
カウンセリング教育を修了した美容部員(美のプロフェッショナル)として街なかのトワニー専門店に派遣され、「お店のオーナー夫妻やお客さまに育てていただきました」と振り返る。5年前から、現在の店舗に勤務しているそうだ。
トワニーでは、一日、一月、一年、一生、という美しさのリズムに寄り添った美容プランを提案する「ハーモナイズドカウンセリング」を大切にしているという。具体的にどのようなものなのか西田さんに尋ねてみた。

トワニー タイムリフレッシャーⅤ

60mL 5,500円(税込)
とろみのある美容液を肌にマッサージしながらなじませるとパックに変化し、角層のすみずみまでうるおいが浸透。ハリのあふれるしなやかな肌に導く。トワニー出荷ナンバーワン
※ロングセラー誘導美容液 (※2015~2019年年間出荷量)。

個人経営のショップでも、ショッピングモール内のカウンターでも、つねに大切にしていることは、「お客さまのお話を傾聴すること」と西田さんは語る。それは、ただお客さまの悩みや要望を聞いて製品をすすめるのではなく、例えば「仕事が忙しくて睡眠時間が十分取れない」とか、「高価な化粧品を買っても、使い切らずに残っていることが多い」など、お客さまの生活やお手入れの習慣を知ったうえで、最適なお手入れ方法をアドバイスしていくことだという。一人ひとりに寄り添う、という意味が分かった気がした。
 そんな西田さんには、長年通ってくださる顧客も多い。新型コロナ感染症拡大による非常事態宣言の際には、ショッピングモールも1カ月半の休業を余儀なくされた。宣言が解除され店舗に戻ると、「待ってたよ~」「西田さんに話を聞いてほしかった」と、多くのお客さまが駆けつけてくれたそうだ。そのとき、この仕事をしていて良かった、と思うとともに、これからも美容のプロとしての責任を果たしていこうと決意を新たにしたそうだ。

「商品をじっくり試して選ぶことができるのがリアル店舗の良さ。カウンセリングの時間制限もなくなったので、ぜひお越しください」と語る。取材時(4月初め)は、マスク着用でアクリル板越しの接客を徹底していた

自分の肌に自信を持って前向きな毎日を過ごそう

だれもが年齢を重ねると、さまざまな肌の悩みを意識するようになる。しかし、トワニーの製品を使い続けることで、年齢ごとの悩みをケアすることができると西田さんは語る。「20代や30代に見られたいわけではなく、同じ年代のなかで、ちょっとキレイでいたい」という女性達の願いに応えてきた西田さんならではの自信にあふれた言葉だった。
発売当時、12万円という価格が話題になった「トワニー セルリズム」も、西田さん曰く研究の成果が詰まった値段に見合う価値のあるクリームという。「製品に自信がなければ、ここまで高額な値段はつけられないと思います」という言葉には説得力があった。ちなみに西田さんの言葉がお客さまの心にも届いたようで、西田さんの売り場は「トワニー セルリズム」の売り上げが全国1位だそうだ。
化粧品は夢のある商品と語る西田さん。「お肌の調子が良いと、前向きに毎日を過ごすことができます。ぜひ、お近くのトワニーのお店にお立ち寄りください」と笑顔で語った。

トワニー セルリズム 2024

40g 132,000円(税込)
トワニーの最高峰エイジングケアクリーム。2005(平成17)年の発売当時、国内で最も高額なクリームとして話題になった。予約販売。


花王グループの新会社に組合をつくり労働協約を引き継ぐ

カネボウ労組の専従役員。中央が花烏賊昭広委員長

「カネボウ化粧品」と「ソフィーナ事業」は花王グループで化粧品事業を展開してきたが、2021年、両者のカウンセリング会社が統合。カネボウ労組の会社との粘り強い交渉の結果、従来の組合員約4000名とソフィーナで働く約2000名による花王ビューティブランズカウンセリング労組を結成した(花烏賊氏が委員長兼務)。組合員メリットである共済加入などを進めている。