漢方薬の研究開発や製造販売で歴史と実績のあるクラシエが運営する情報サイト「Kampoful Life(カンポフルライフ)」とのコラボレーションによって、毎日をすこやかに暮らすための漢方の知恵を紹介しています。サイト内には「カラダ」「ココロ」「キレイ」「食べる」「楽しむ」をキーワードに、ためになる情報が満載です。

*カネボウ労連クラシエ労働組合はUAゼンセンの仲間です。

ことしの夏も酷暑が予想されています。汗をたくさんかいて、もしかしたら「汗っかき」なだけでなく「多汗症」かもしれないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、汗の悩みを漢方の知恵で解決してみませんか。漢方的考えで汗のタイプを4つに分類し、対策を紹介します。

汗やにおいが気になる季節②
漢方でみる「あなたの汗タイプ」

汗っかきは、暑い日やカラダを激しく動かしたときなどの外的な刺激に反応して多くの汗をかくことです。一方、多汗症は、外的な刺激と関係なく、日常生活に支障をきたすほどの過剰な汗をかく病気です。手足、ワキの下など限定した場所の汗の場合と、全身の汗の場合があります。

日常生活に支障をきたすほどの多汗が続く場合には、疾患として認められます。多汗症には、原因が明らかなものと、そうでないものがあり、原因が明らかなものは、ほかの疾患や薬剤などによって引き起こされる二次性多汗症と呼ばれます。原因が明らかでないものは、頭部や顔面、手のひらや足の裏などの局所性多汗症と、全身性多汗症に分けられます。局所性多汗症は、遺伝的な要素や自律神経系の異常が関係していると考えられています。全身性多汗症は、生活習慣やストレス、緊張などが影響しているとされています。

これらに当てはまる場合は、多汗症の可能性が高くなります。多汗症は、生活習慣やストレス、ホルモンバランスなどが原因で起こることが多いものです。心当たりがある場合は、食事や睡眠、リフレッシュなど、生活習慣の見直しとストレスの軽減をおすすめします。状況によっては受診されても良いと思います。なお、漢方薬による対処方法もあります。漢方薬で対処をする場合は、自分の体質や状態に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。漢方薬は、ほかの薬と併用する場合の注意点や副作用がある場合もありますので、医師や薬剤師に相談してください。

漢方でみる多汗の原因!あなたはどのタイプ?

漢方の世界では、「五臓六腑」のどこかに不調があると汗の異常が起こると考えられています。そこで、漢方的考えで汗のタイプを4つに分け、それぞれのタイプに見られる不調の特徴や、それに対するアドバイスをご紹介します。汗の悩みをしっかり解決したい、そんな人はぜひ漢方の知恵を取り入れてみてください。

▷ちょっとカラダを動かしただけで疲れて汗が出やすい。
▷カラダが弱く体調を崩しやすい。

疲れやすい方には、補気薬(剤):例えば補中益気湯(補気健脾)。冷え性で手足が冷たくて白い汗をかく人は温補薬(剤):例えば八味地黄丸。

▷突然、カラダが熱くなって、発汗する。
▷不眠、イライラが強い。
▷生理のサイクルが乱れてきた。

更年期を意識し始めて、若い時は気にならなかった心身の不調が気になり始めた方には、理気薬(剤):例えば柴胡桂枝乾姜湯。

▷汗の臭いがきつく、黄色い汗染みが服につく。
▷体臭や便の臭いが気になる。
▷口の中がネバネバして気持ちが悪い。

前記のような湿熱タイプには利湿薬(剤):例えば竜胆瀉肝湯。

▷緊張するとドキドキして、汗をたくさんかいてしまう。
▷疲れやすく食欲があまりない。
▷考えごとをして眠れないことがよくある。

前記のタイプには、理気薬、安神薬(剤):例えば桂枝加竜骨牡蛎湯。

漢方薬は、体質や原因に合わせて処方されることが多く、多汗症の場合は、気血両虚(きけつりょうきょ)や肝胃不和(かんいふわ)などのタイプに応じて選ばれます。前述した補気薬タイプ、温補薬タイプ、理気薬タイプ、利湿薬タイプのなかで、自分がどのタイプなのか観察いただき、薬剤師と相談して漢方薬を選択されることをおすすめします。

漢方薬は、体内のバランスを整えて発汗を抑える効果が期待できます。ただし、改善が難しい場合は、医師や専門家に相談することをおすすめします。

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