8月8日、気象庁から「南海トラフ巨大地震注意」が発表されました。スギ薬局ユニオン(愛知県大府市)では、いつどこで起きるか分からない大地震に備え、2014年から東日本大震災の被災地視察を行っています。震災を風化させず、防災や減災を心に刻む体験となるよう、毎年テーマを決めて取り組み、ことしは、①震災を“自分事”としてとらえる、②被災地の施設を利用し復興を支えることとしました。6月18~19日、33名の仲間による宮城県と福島県の視察の模様と、活動を始めた思いやこれまでの特徴的な取り組みについて紹介します。
【トップ写真】中浜小学校の“日時計の丘”に集合した参加者。太陽の動きとともに震災発生の日を想像し、災害について思いを馳せる場所になっている
2024年 東北被災地視察 宮城〜福島
【テーマ①】震災を“自分事”としてとらえる
命を守る行動・訓練の大切やライフラインとしての使命を学ぶ
【イオングループ労連 イオン東北労働組合気仙沼支部】
震災時、イオン気仙沼店の仲間がどのような行動をしたか、イオングループやUAゼンセンの仲間に語り継いでいる斎藤光代元副店長から話を聞いた。当日は「イオンデー」でにぎわうなか地震が発生。お客さまを駐車場へと誘導した直後、津波警報が流れ、斎藤さんは高台に逃げることを店長に進言し全員難を逃れた。一刻を争うとき、リーダーの判断が多くの人の生死にかかわること、日ごろの訓練や信頼関係が大切であることを学んだ。また、震災の翌日からは行政の物資提供の依頼に対応し、わずか3週間で屋上での販売にこぎつけたことを聞き、災害時にドラッグストアである自分達の職場もライフラインとしての使命を担っていることを心に刻んだ。
【参加者の声】
▶直接話を聞き震災を身近に感じることができた▶災害時における「選択」「判断」の難しさを改めて痛感し、自分の私生活や職場に置き換えたときに、なにができるかを深く考えさせられた。
90名の命を守り抜いた校舎で 災害への備えや意識の大切さを実感
【震災遺構・中浜小学校】
宮城県南部に残る唯一の被災建物として、山元町では中浜小学校の被災の様子を保存・公開している。地震発生後、児童、教職員、保護者ら90名が屋上に避難し津波から逃れることができた。その奇跡を生んだ事前の備えと行動、震災時の判断の大切さ、難しさを学んだ。また、語り部の方の説明を受けながら見学することで、災害に対する備え・意識の大切さを体感した。
【参加者の声】
▶自分では行けないようなところを訪れ、自分の目と耳で視察できて良かった▶語り部の方から生の体験を聞き、被災を自分事としてとらえることができた。
被災地の視察をつうじて 今後の“行動”について話し合う
【スパリゾートハワイアンズ】
スパリゾートハワイアンズでは、 当時の支配人から大地震による建物の被害、原発事故による風評被害を一丸となって乗り越え、2012年2月に営業再開を果たした経緯を聞いた。その後、今回の視察をつうじ、災害時にどんな行動が必要かグループに分かれて話し合った。
【参加者の声】
▶いつか必ずやってくる南海トラフ巨大地震に対して、自分達ができることを改めて考える機会になった▶仲間達の考えを聞き、明日から生かせることをたくさん学べた。職場や家庭で共有したい。
【テーマ②】被災地の施設を利用し“復興”を支援する
人気のスパリゾートハワイアンズでショーを楽しみ懇親を深める
4つの宿泊施設と6つのテーマパークを備え、常夏の楽園として人気のスパリゾートハワイアンズ。なかでもポリネシアンショーは必見。仲間達はフラガールのフラダンスショーに魅了され、夕食懇親会では絆を深めた。
「かわまちてらす閖上」で食事や買い物をつうじて復興支援
生まれ変わった閖上(ゆりあげ)のまちを照らし、川辺の憩いのテラスにしたいと2019年4月に商業施設「かわまちてらす閖上」(宮城県名取市)がオープン。木造平屋三棟に飲食店、海産物店、スイーツ店など25店舗が並ぶ。参加者は食事や買い物をつうじて復興を支援した。