4~6月は意識的に休養を取る
4月は日本社会で特別な月です。新しい職場、新しい人間関係、新しい業務内容など、多くの働く人の環境が一斉に変わります。慣れない環境での緊張や気遣い、業務の進め方の違いへの戸惑いは、1つひとつは小さくても、積み重なることで大きなストレスになります。
環境変化に適応する過程では必ず疲労が伴いますが、身体的な疲れよりも精神的エネルギーの消耗のほうが深刻です。新しい環境では、これまで無意識にできていたことにも意識的な注意が必要になり、脳はつねにフル回転している状態が続きます。自覚がないままストレス反応が蓄積しやすく、睡眠の質の低下、些細なことでのイライラ、集中力の低下などは適応疲労のサインです。
新しい環境への適応には個人差がありますが、約3カ月程度と考えるのが妥当でしょう。つまり4月から6月にかけては、意識的に休養を取ることがとくに重要といえます。
休むことへの罪悪感を手放す
新年度の疲労対策で意識したいのは、休むことへの罪悪感を手放すことです。「まだ仕事に慣れていないのに休めない」という思いは、かえって長期的なパフォーマンス低下を招きます。適切な休養こそが、よく働くための基盤なのです。
具体的なセルフケアを3つお勧めします。
①毎日15分の移行時間をつくる
仕事終わりに、音楽を聴く、散歩するなど、自分なりの切り替えスイッチを持ちましょう。
②週に1度の完全オフ日を守る
仕事関係の連絡を一切見ない日を設定し、脳の回復を促進します。
③睡眠の量と質を最優先する
就寝1時間前からスマホなどのブルーライトを避け、ぬるめの入浴やストレッチを取り入れ、最低7時間の睡眠を目標にしてください。
環境の変化は、成長のチャンスでもあります。しかし、その成長を持続可能なものにするためには、「よく休む」という選択が不可欠です。4月こそ、意識的に休養を取り入れ、自分自身をいたわる習慣を始めてみてください。

