4月1日午前、UAゼンセンは「北朝鮮による日本人拉致被害者家族支援活動報告会」を本部で開催しました(オンライン同時配信)。
皆の思いが過去最多の署名に結集
田中智運動推進局長は加盟組合の仲間の協力のおかげで過去最多の94万8594筆の署名を集約し、本日署名簿を政府へ提出し拉致問題の早期解決へ向け対策を強化するように要請することを報告しました。続いて松浦昭彦会長は署名やカンパに尽力された方々に感謝を述べ「政府には拉致問題の解決が日本の最優先課題であることを北朝鮮に訴え、解決の糸口を見つけ一日も早く被害者を救出するよう要請する」と語りました。
報告会では、拉致被害者救出および拉致被害者家族支援に取り組む特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が拉致問題を取り巻く情勢についてふれ、「一筆の署名は小さな力だが、集まることで政府を後戻りさせない大きな力になっている」と語り、UAゼンセンの取り組みに対し感謝を述べました。さらに、地方議員のネットワークの立ち上げなど、新たな取り組みをしていることに言及。「さまざまな方々が活動に参加することで拉致問題を動かすことになる。これからもできることすべてをしていくので協力してほしい」と話しました。
早期解決へ向けさらなる一歩
また、拉致被害者・松本京子さんの兄・孟(はじめ)さんは「皆さんの取り組みに感謝している。私自身もできることすべてに取り組み、解決の糸口をつかみ、やればできるということを自分に言い聞かせたい」と思いを語りました。
特定失踪者・大政由美さんの母・悦子さんは「娘が行方不明になった33年前、その年に台風で自宅の2階の屋根が吹き飛んだ。一時は重なる不幸を呪ったが『負けるもんか、笑って生きてやる』と心に決めた。いまはヤングリーブスの皆さんが尽力する姿に元気と勇気をもらい、拉致被害者全員を救出したいと強く願っている。拉致被害者の生存と救出を信じる意思表示のブルーリボンを着けることに誇りを感じる」と感謝と希望を語りました。
中川紀子ヤングリーブス委員長(イオンリテールワーカーズユニオン)は「署名活動などの積み重ねで確実に拉致問題に対する理解浸透が進んでいる」と述べ、今年度は全国8ブロックで署名活動や学習会に取り組む「ヤングリーブスアクション47」を力強く展開していることを報告。「一刻も早くご家族が帰国され、松本さん、大政さんが『お帰り』と言えるように、署名の一筆一筆に込められた思いを政府に訴えたい」と夕刻の政府に対する署名提出への決意を語りました。