漢方薬の研究開発や製造販売で歴史と実績のあるクラシエが運営する情報サイト「Kampoful Life(カンポフルライフ)」とのコラボレーションによって、毎日をすこやかに暮らすための漢方の知恵を紹介しています。サイト内には「カラダ」「ココロ」「キレイ」「食べる」「楽しむ」をキーワードに、ためになる情報が満載です。
*カネボウ労連クラシエ労働組合はUAゼンセンの仲間です。
寝つきが悪い、途中で目が覚める、眠りが浅い、夢をよく見る、昼間に眠くなる、電車の中で寝てしまう…。「眠れない事情」にもいろいろな種類がありますが、これらの症状はすべて不眠傾向にあると考えられます。「明日の朝は早いし、眠らなくっちゃ」と、考えれば考えるほど余計に眠れなくなってしまう。そんな方に、漢方薬がおすすめな理由とおすすめの漢方薬をご紹介します。

考え事で眠れないあなたに漢方薬がおすすめな理由
あなたの「眠れない」原因は?
同じような不眠の症状でも、原因は人によってさまざまです。
【精神的な要因】
あれこれ考えすぎて脳が興奮状態になっていたり、疲労やストレスから自律神経が乱れていたりすることで不眠を引き起こしているかもしれません。また、うつ病などの精神障害も不眠と深く関係していると考えられています。複雑な現代社会で、ストレスは不眠の大きな要因の1つです。
【身体的な要因】
加齢や、痛み・かゆみなどを伴う病気が起因となって不眠につながっている場合もあります。年齢を重ねると睡眠の質が低下する傾向にあると言われています。頻尿や夜間尿で夜中に目が覚めて、トイレから戻っても寝られなくなるなど、別の病気の影響で不眠の症状を引き起こしている可能性もあります。
そのほかにも薬の影響、不規則な生活、アルコール・カフェインやタバコなどの生活習慣、騒音や室温、明るさなどによる環境的な問題が原因となることもあります。
漢方でみる「不眠」の状態とは
漢方では「気・血・水」という大切な考え方があり、これら3つがカラダの中をうまく巡っているとき、私達のカラダは心身共に健康であると考えます。「気」は「病は気から」と言われるとおり、生きていくための生命エネルギーそのものです。
漢方では不眠の状態を、この「気」の流れがうまく巡らないことが原因の1つと考えます。「気」が滞り、カラダを巡っている「血」が不足したり過剰になったりすることが、不眠などの不調を引き起こすとされているのです。
疲労やストレスは「気」の巡りを止めてしまいます。「気」が巡らなくなるとカラダが熱を冷ませなくなり、余分な熱が頭に昇っていき、脳を疲れさせてしまいます。「気」がうまく巡らない状態は、考え事も悩み事もうまくこなせない状態。不眠のほかにも、イライラしたり、考え込んだり、怒りっぽくなったり、のぼせや頭痛、喉が詰まった感じになるなどの症状が出る場合もあります。
また、漢方では「陰・陽」のバランスがとても大切であると考えます。夜は「陰」の時間でカラダや脳をゆっくり休め、昼の「陽」の時間に活動するというのが人間本来の生活リズムです。仕事で残業が続いたり、ついスマホを夜中まで見ていたり、陰陽のバランスが崩れてくると、夜なのに目が冴えたり、昼なのに眠くなったりします。
人のカラダを陰陽で捉えると、ココロは「陽」、カラダは「陰」となります。加齢によりカラダが消耗し、体内の陰陽バランスが崩れて早く目が覚めてしまう不眠もあります。
睡眠がうまく取れないとカラダの疲れは溜まる一方。漢方ではココロとカラダはつながっていると考えます。カラダが不調になればココロにも栄養が届かず、栄養不足の睡眠、すなわち不眠になってしまうと言えるでしょう。
気の巡りを促し、頭とココロの興奮を冷まして良い眠りを
考え事で眠れない方におすすめの漢方薬
漢方は、いまあるツラい症状だけではなく、原因に働きかけながら心身のバランスを整えてくれます。不眠の症状はいろいろありますが、とくに考えすぎてなかなか眠れない方、ストレスが原因で、脳の興奮や自律神経の緊張による不眠には、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」がおすすめです。「気」を巡らせ、体にこもった熱を冷ますとともに、ココロを落ち着かせる処方ですので、脳の興奮からくる不眠を改善します。
イライラしやすく、思い悩んでしまう方や、試合前などに緊張して眠れない方、寝るまでに時間がかかる方、旅先でなかなか寝つけない方、のぼせやすい方におすすめです。
ココロとカラダのバランスを取り、自分の力で眠れるように促してくれる(自分に合った)漢方薬をぜひ試してみてください。



