「Kampoful Life(カンポフルライフ)」の人気コンテンツ「薬膳レシピ」のなかで、スーパーでそろう食材でつくる薬膳料理を紹介している槇玲(まり)先生に、いまの季節に取り入れたいレシピを紹介していただきました。

12月は、本格的な寒さと乾燥が重なる時季です。12月22日の「冬至」を境に、自然界は陰から陽へと向かいます。しかし、気温は下がるため、カラダは冷えないように守ろうとします。すると、体内に熱がこもりやすくなり、口内炎や、のどの腫れなどの炎症が起きる原因になると考えられます。この状態を「外寒内熱」といいます。さらに、年末年始は生活リズムが乱れやすく、自律神経も揺らぎやすくなります。この季節の食養生で大切なのは、「カラダを冷えから守り温めること」「熱がこもらないように少し熱を逃がすこと」、そして「乾燥に負けない潤いを守ること」です。

「夏生姜(しょうが)、冬大根で医者いらず」といわれるように、大根は冬にこもりがちな熱を解消しながら、疲れた胃腸の働きを助け、潤いを補ってくれる食材です。
寒さと乾燥からカラダを守る
大根餅


冬の食養生におすすめなのは、大根とエビ、黒ゴマの食べ合わせです。エビとゴマは“補腎”の効能を持ち、冬の元気を養い、冷えからカラダを守ってくれます。大根は涼性のため、温性のエビと合わせるとバランスが良くなります。ゴマ油と米粉は保温・保湿に役立ちます。
材料【4人分】
- 米粉(上新粉でもOK)100g
- 大根200g
- 長ネギ1/4本
- 黒きくらげ(水に戻す)2枚
- 桜エビ3g
- ゴマ大さじ1
- ゴマ油大さじ1.5
- 粗塩小さじ1/2
- ポン酢適宜
作り方
- 大根は5㎜角に切り、粗塩をなじませ15分ほど置く。長ネギは小口切りにする
- ボウルに1と桜エビ、黒きくらげ、ゴマを入れてなじませ、米粉を混ぜる。水分が足りなければ水を足して、まとめる
- 耐熱容器にクッキングペーパーを敷き、2を詰めて空気を抜く。ラップをかけて5分加熱し、粗熱が取れたら1㎝幅に切り分ける
- ゴマ油で焼いて完成。ポン酢などをつけていただく

薬膳料理研究家/管理栄養士 槇玲(まり)
家庭薬膳のパイオニア。みずからも薬膳と出会い、長年悩んだ体調不良とアレルギーを食のチカラで克服した経験を持つ。


