「Kampoful Life(カンポフルライフ)」の人気コンテンツ「薬膳レシピ」のなかで、スーパーでそろう食材でつくる薬膳料理を紹介している槇玲(まり)先生に、いまの季節に取り入れたいレシピを紹介していただきました。

ことしの秋の「土用(どよう)」は、10月20日(月)から11月6日(木)までです。「土用」は漢方の五行学説に由来していて、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を指し、「季節の変わり目」とされています。「秋土用」は、カゼ予防など早めの冬支度を始めるのにおすすめの時季ですが、まだ夏の疲れが残っている方も多いのではないでしょうか。冬に入るまでに「気」(エネルギー)を養い、乾燥対策を始めてください。

豆腐はビタミン類やナイアシンを含み、血行を促進して肌の潤いを守ります。薬膳では気と陰を補い、皮膚や粘膜のバリア機能と、うるおい力を高めるのに役立つとされます。
風邪対策&乾燥予防に
まいたけ入り麻婆豆腐


まいたけをはじめとするきのこ類も「気」を補う食材です。疲労感や免疫力が落ちてきたなと感じるときにぴったりです。さらに、ねぎ・しょうが・にんにく・唐辛子といった辛味食材は肺の機能を高め、巡りを良くする働きがあります。免疫力が落ちやすい季節の変わり目に、ぜひ取り入れてください。
材料【4人分】
- 豚ミンチ:120g
- 木綿豆腐:1丁(400g)
- まいたけ:1パック
- 長ねぎ:1/2本
- しょうが:1片
- にんにく:1片
- ごま油:大さじ1
- 水:カップ2
- 固形コンソメ:1個
- 片栗粉:大さじ2(水大さじ4で溶く)
調味料A
- 花山椒(パウダー):小さじ1
- 料理酒(または紹興酒):大さじ2
- しょうゆ:大さじ1
- みそ:大さじ1
- はちみつ:小さじ1
- ごま油:大さじ2
作り方
- しょうが・にんにく・長ねぎをみじん切りにする(長ねぎは大さじ1取り置く)
- フライパンにごま油を熱し、しょうが・にんにく・長ねぎを炒める。香りが出たら豚ミンチを加え、さらに炒める
- まいたけを手でほぐし、調味料Aとともに加える
- 水と固形コンソメを入れ、1分煮込む。火を止め、水溶き片栗粉を加えてふたたび火にかけ、とろみをつける
- 食べやすく切った豆腐と残りの長ねぎを加え、1分ほど煮込んで完成
- 辛味オイルをかけていただく。


薬膳料理研究家/管理栄養士 槇玲(まり)
家庭薬膳のパイオニア。みずからも薬膳と出会い、長年悩んだ体調不良とアレルギーを食のチカラで克服した経験を持つ。

