75年の歴史上初！組合員350名に1人1部を実現!!Yuai講読拡大強化月間 注目のビッグニュース

機関紙・誌で組合活動を充実させる さとうグループ労組

さとうフレッシュフロンティア労働組合の取り組み

京都や兵庫などに、スーパーマーケットを展開するさとうグループには、さとう労働組合とさとうフレッシュフロンティア労働組合があります。両組合ともUAゼンセンの機関紙『UAゼンセン新聞』や機関誌『Yuai』をつうじて、働く仲間に労働組合の情報を伝えています。今月号では､『Yuai』誌を組合員350名全員分購読することを決めたさとうフレッシュフロンティア労組の取り組みを紹介します。

店舗に1冊から組合員全員（350名）購読を決定

『Yuai』をつうじてパートの仲間に情報を届け 労働組合を知ってもらい、活動の輪を広げる

藤の花が咲き誇る山間を進み、太田悟委員長が勤務するフレッシュバザール八鹿店（兵庫県養父市）を訪ねると、仲間達が歓迎してくれた。明るく朗らかな太田委員長が声をかけると皆、快く撮影に応じてくれ、仲間達の委員長に信頼を寄せる様子やチームワークの良さが伝わってきた。
さとうフレッシュフロンティアは、現在京都府と兵庫県の北部に食品スーパー「フレッシュバザール」と小型スーパー「ミニフレッシュ」を合計で23店舗展開し、地域の人々の食生活を支えている。
労働組合では力を合わせて働くパートタイマー（週20時間超勤務）の組合員化に取り組み、今春も新たに168名を仲間に迎えた。太田委員長は昨年の大会で、「『Yuai』誌を店舗に1部（合計22部）から組合員全員への配布に変更し、パートタイマーの仲間にも等しく情報を届け、活動を広げていこう」と提案し、満場一致で可決されたそうだ。この決定を受け、ことし4月号から330部講読。情報宣伝委員会のメンバーが各店舗へ社内メール便で発送し、店舗のエリア役員などが一人ひとりに手渡している。さらに仲間が増えたことで6月号からは350部に増やした。

太田委員長は、「『Yuai』にはUAゼンセンのメリットが詰まっています。全国のさまざまな業種の仲間、UAゼンセン共済、グルメ、カラダづくりなど、UAゼンセンの運動から日々の生活に役立つことまで分かりやすく紹介されていて労働組合を知ってもらうのに最適です」と述べてくれた。また、現場の仲間のために法整備に取り組む田村まみ組織内参議院議員の誌面をつうじて、政治を身近に感じるようになったとも語る。そんな太田委員長の胸には「STOP！カスハラ」のバッジが光っていた。
「さっそく4月号を読んだ仲間から反響が寄せられています」と、うれしそうに語る。

UAゼンセンに加盟して良かった

店舗では青果部門の主任を務め、組合活動との兼務で忙しい日々を送る太田委員長。執行委員として組合に携わるようになって15年を数える。「労働組合は前身の企業時代に結成し51年の歴史があります」と語る。さとうグループの企業となり「さとうフレッシュフロンティア」として歩み始めた2015年から、さとう労組と情報交換を行ってきたそうだ。そんななか、さとう労組の佐藤健委員長のアドバイスを受け、2020年3月にUAゼンセンに加盟。ろうきんの会員にもなり、働く仲間のための組合づくりに取り組んでいる。
「それまでは店舗の懇親会に補助金を出し、たまにボウリング大会を行う程度で、組合の機能を果たしていなかった」と太田委員長は振り返る。佐藤委員長から活動のイロハを学び、執行委員会を定期的に開催するようになり、機関紙『Work up』（A4判、1～2頁）も2～3カ月ごとに発行しているという。専従者がいないため、UAゼンセン共済やろうきんの事務手続きに手が回らないときは、さとう労組の事務局がサポートしてくれるそうで、グループ内で連携を密にし、活動を進めている。
また、UAゼンセン兵庫県支部の活動にも積極的に参加し、執行部メンバーが各種委員会に参画している。「さまざまな知識を得ることができ、業種を越えた皆さんとのつながりもでき、UAゼンセンに加盟して良かった」と語る太田委員長。「こうした経験や思いを仲間に広め、活動への参加・参画を呼びかけていきたい」と力を込める。「これからも店舗で大きな力を発揮するパートタイマーの仲間に情報を届け、より良い職場にしていきます」と目を輝かせた。